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ものしり医療メモ

症状からわかること「口が渇く」

鼻がつまって口呼吸を続けていたり、またストレスや強い緊張状態にさらされると、唾液の分泌が減って口の中がカラカラになります。これらは自然現象なので水分補給をすれば改善されますが、心配なのは、水分を取る量や尿の量の異常な増加を伴う場合です。このような症状が長く続くときは、糖尿病などの全身疾患が疑われるので、早めに医師に相談してください。

口の渇きを引き起こす主な病気

★の目安

★ 普通 ★★ 強い(多い) ★★★ より強い(多い) ★★★★ 非常に強い(多い)

糖尿病

口が渇く程度

★★★★

尿の量

★★

糖尿病になると血液中に増えすぎた糖分を体の外に追い出そうとする生体反応のため、尿量が増えます。その一方で、失われた体内の水分を補おうとして、のどや口がとても渇きます。このほか、疲れやすくなったり、体重の減少などの症状を伴うこともあります。

注意!糖尿病の人が、口が渇いた状態でコーラやジュースなどをがぶ飲みすると、「糖尿病性昏睡」を引き起こす危険があるので絶対に避けましょう。飲みものは水やお茶など糖分の少ないものを。

尿崩症(にょうほうしょう)

口が渇く程度

★★★★

尿の量

★★★★

体の中の水分を必要以上に尿として排せつさせてしまう病気です。脳下垂体にある抗利尿ホルモン(尿の量を調節しているホルモン)の不足が原因で、ひどく口が渇き、多量の水分をとるようになります。その結果、尿量も普段の倍くらいまで増加します。水分摂取を控えても尿量が減らなければ、尿崩症の疑いが高いといえます。なお治療では抗利尿ホルモンの投与を行います。

心因性多飲症

口が渇く程度

★★★★

尿の量

★★★

ストレスや緊張から大量の水を飲み多尿になるケースで、色の薄い尿がたくさん出るのが特徴です。水分摂取を控えれば尿の量も減ります。治療が必要な場合は、精神安定剤などの投与を行います。

その他の病気

シェーグレン症候群

涙や唾液の分泌が悪くなる免疫異常の病気。検査をすると種々の自己抗体が陽性の場合が多く、尿に異常はみられません。

唾液腺萎縮症

加齢により唾液腺が縮み、唾液の分泌が少なくなって口が渇く症状です。尿の量などに変化はみられません。唾液の分泌低下が著しい場合は、内服薬などの投与を行うこともあります。

薬剤の影響で口が渇くことも

制酸剤や自律神経失調症の薬、向精神薬などの服用によって口が渇くこともあります。このような場合は勝手に服用を中止せず、医師に相談しましょう。

高齢者は口渇から脱水症に

高齢者は口渇感を自覚しにくいため、水分補給を忘れて脱水症になりやすくなります。本人の状態によっては、周囲の人がこまめに水分補給を心がけてあげましょう。

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